メンテナンスとバネ交換

<ご注意>
メンテナンスとバネ交換は、サーキット等でのご利用でセンサー感度調整をすることを前提にしています。
一般向けシフトセンサーでのバネ荷重の調整は、販売店にご相談ください。

<準備>

①準備する工具類(バイス等、15mm&10mmレンチ、一部製品に9mmレンチが必要)
*10mm又は9mmのレンチは、厚さ3mm以下の薄型レンチが必要)
*バイスは万力などを含め製品を固定できる工具(製品へのキズ等にご注意ください)

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②動作荷重の選定用バネ(バネ交換のオプション適用時のみ)
  外径 / 自由長
ML:Φ9.8/17.5mm
MH:Φ9.8/18.7mm----出荷時に組込済
LL:Φ13.6/19.8mm
LH:Φ13.6/21.2mm
*バネ4種の組み合わせにより、8通りの検出荷重を選択できます。

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*バネ荷重値は設計値になります(実測値は若干変動します)


<作業方法>
ご注意:必ず分解時の内蔵部品配置を維持してください(内部ROM値がセッティングされています)
*装着位置を間違えると、センサーが正常動作しなくなります。
*ストローク量の短縮や可動制限をしたシフトセンサーは、画像以外の部品が追加されています。

①バイスにシフトセンサーを固定する。
*アルミ製リベットを潰さない様にご注意ください。
*平らな面を挟んでください。

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②ゴムブーツを外し、レンチ(薄型)とレンチ□10でナットを緩めて、ナット、ワッシャ、ADJナットを取り外す。
*一般向けシフトセンサーは、分解を防止する専用ナットが装着されています。

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③レンチ□15で、アルミBODYキャップを緩めて取り外す。
*小RINGがアルミBODYキャップにグリスで付着している場合があります。

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④分解した部品は、出荷時に塗布されている潤滑グリス(ウレア系)を拭き取り、洗浄してください。
*シフトセンサーの仕様によっては構成する部品が異なります。

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⑤組立ては分解時の戻り作業になります。バイスに本体を固定する。

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⑥分解時の部品位置を維持して、各部品を戻します。
*潤滑剤を塗布してください。
*部品挿入の順番は、マグネットROD、(Φ10SIM)、大RING、バネ、(ストッパRING)、小RING----特別仕様を除く

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⑦アルミBODYキャップを取付けて、レンチ□15で締付ける。
*アルミBODYキャップのブッシュ内部に潤滑剤を塗布してください。
*□15締付けトルク:1000N・cm(ネジ表面の油分により変動します)

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⑧ADJナットをロッドに回し嵌めて、手力で止まる位置まで回す。ワッシャを入れ、ナットが止まるまで回して、ロッドを押し引き動かしてガタが無いことを確認する。レンチ□10(薄型)とレンチ□10でナットを締付ける。
*ナット締付け時にロッドが回転することがあるので、あらかじめ20度程戻してから締めると、ガタを無くせる場合があります。
*締付け後、RODを回転させて少し引きずる程度が最良で、中間位置の可動ガタが抑制できています。
*可動ガタが大きい場合、シフトペダルのガタ付きや早期摩耗の原因になります。
*本工程の作業は、根気が必要な繰り返しの作業になります。
*締付けトルク(8.8):784(80)N・cm(kgf・cm)-----ネジ表面の残油分によるネジ破壊にご注意ください

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⑨RODの押し引きでガタが無く、回転させて若干の引き摺り感がある事を確認する。

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⑩□15の面位置にゴムブーツ表面のSマークを合せてゴムブーツを取付けます。

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【ご注意】
*ロッドの押し引き方向にガタがあると、正確なシフト検出が出来ない恐れがあります。また故障の原因にもなるため、ガタ付きがある時は再度上記の組立て作業を行ってください。
*安定した性能を維持するため、定期的なメンテナンスを推奨致します。
*他のセンサーと部品が入れ替わると正常な動作をしない事があるため、作業は各センサー毎に行ってください。
*内装部品の配置は、分解前の状態を維持してください(出力特性や荷重特性が変り、使用不能になります)
*潤滑をするグリスの指定はありません。使用用途に応じて潤滑剤を選定してください。